自己肯定感を高める子育て本のおすすめはこれ!『世界に通用する子どもの育て方』

子供が生まれてから(いや、生まれる前から)、「自己肯定感の高い子に育って欲しい!」と思って子育てをしていたはずが、こちら(母親側)に余裕がなくて、理不尽に怒ってしまったりと反省することも多く、本当にこれで自己肯定感が高い子育てができているのか不安になることがしばしばありました。

そんな手探り育児の中で、モンテッソーリ教育をじっくり学ぶ機会があり、改めて自己肯定感や自己効力感といった要素の大切さというか、幼少期の親子関係や周囲の大人が及ぼす影響力の大きさを改めて感じました。

モンテッソーリについては20冊以上本を読みましたが、自己肯定感の大切さを改めて感じ、子育てにおいて子供の「自己肯定感を高める本」についておすすめの書籍とそのエッセンスを紹介したいと思います。

おすすめしたい本は、松村亜里先生(医学博士)の「世界に通用する子どもの育て方」です。

自己肯定感を高める子育てに必要なことは?

「世界に通用する子どもの育て方」では、「世界に通用する子ども」について、このように定義しています。

・世界中どこにいても幸せで

・自分の強みを生かして人を幸せにできる人

「日本に限らず広く世界のどこにいても、自分の強みを認識してそれを生かして、自分だけではなく周りの人も幸せにできる」

と聞くだけで幸せな気分になりますよね。

ちなみに本には、「幸せになる方法」は、

  • 自己決定
  • 健康
  • 人間関係
  • 多様性の尊重
  • レジリエンス(回復力、しなやかさ)

が大切と書かれています。

この子育て本が、子供の「自己肯定感」にどう良いかというと、

私たち親世代が受け来たであろう、賞罰ベースの子育てが子供の幸福度や自己肯定感の醸成にはプラスにならないことがわかること。

その上でどうしたら良いの?ということをとてもわかりやすく明確なエビデンスを持って紹介してくれています。

間違いのない子育てスタイルがある?!

「世界に通用する子どもの育て方」では、”間違いのない子育てスタイル”について言及されています。間違いのない子育てと断言されているところにすごいなぁと思いましたが、それは、実際にアメリカで実験結果も出ているエビデンスで裏付けされた、「支援的子育てスタイル(民主的)」というものです。

カリフォルニア大学で実際に実験が行われており、下記の親の子育てタイプによる、子供の特徴の違いがあるそうです

親の子育てスタイルによる子供の特徴

・民主的(子供への期待はあるが自律性を尊重して共感的)

・権威的(子供に命令してコントロール)

・迎合的(子供への制限を設けず甘やかす)

という3つのスタイルのうち、民主的な子育てタイプが、支援的子育てスタイルをとっており、そのアメリカでの研究では、

「民主的な親に育てられた子供は社会的に適応し、成績も良く幸せで、ストレスが低くレジリエンスが高い」

という結果が出ているそうです!

支援型子育てスタイルに欠かせない「共感」とは

さてそんな支援型子育てスタイル、早速試したい!と思いますよね。

改めて書籍はこちらです。

自己肯定感に関しては、第4章に書かれているのですが、こちらの本を読んで始めて知ったのが、

「自己肯定感」については、条件付きと条件付きでない場合という2パターンが実は実際には存在していて、親や周囲のアプローチのしかた次第で、条件付きの自己肯定感になってしまうこともあるそう。

そして、良い親子関係が自尊心と成功、幸せ両方を高めると!

親側から子供に条件付きの愛情が伝わってしまうと条件付きの自尊心が育ち、無条件の愛情が伝われば条件付きでない自尊心が育ちやすいと。汗。

日々の声かけや接する態度の大切さが身に染みます。

「世界で活躍する子どもの育て方」のなかで、子どもとの関わりの中で大切なのは「共感」というパートがあります。こちらの本を読んで、初めて気がついたというか認識したのが、「共感」と「同感」の違い。

「共感」とは、子供が思っていることを判断せずにそのまま認めてあげることだそう。例えば子供がネガティブな気持ちを持ったとしても「そんなことを思ってはいけない」と責めることなく、その気持ちを受け止めてあげることが大切になるそうです。

ちなみに「同感」は、例えば子供が「私、XXちゃんのことが嫌い!」という話をした際に、それを聞いた親側が「分かるよー、ママもXXちゃん苦手だなー」というような答えをするのが同感です。(時々やっていたと反省)

そして朗報です。

共感はスキルなので学んで、練習して状態できるそう!性格の問題ではなく、練習できる!

子供の自己肯定感を考えた子育てをする上で、支援的子育てスタイルや、子供の気持ちを否定せずそのまま受け止めてあげる共感の大切さなど日々の子育てに役立つ要素がたくさん。

モンテの書籍を読む中でも「共感」は本当に大切なキーワードなのですが、ついついこちらが忙しいと、「共感」を忘れて、すぐ親の立場で判断、意見などしちゃうこともあり反省です。

まずは明日から子供からの話で思わず、え?どうして?と色々質問してしまいたくなりそうになったらまずは、「共感」「共感」と思って話に耳を傾けてみるのはどうでしょうか。子供の自己肯定感が上がる子育てにつながるかもしれません。

結構育てにくいと言われるタイプのお子さんでも、例えば、膝に抱えて(安全な場所)、お子さんの話を聞いて、共感をすることで、若干癇癪を起こしそうになっていても、すっと気持ちを落ち着けられるかもしれません。

娘の場合、やや気持ちの波が激しく、思った通りにできないと若干癇癪気味になるのですが、この本を読んで「共感」を意識して、ママ〜となったら抱きしめて、お話を聞いて、気持ちに「そうか、XXXがしたかったんだねー」と共感をすると、今までのように癇癪起こしてしばしこちらも疲弊ということが減ってきました。

ただ、それにはこちら(保護者側)が心身ともに余裕を持つことが求められます。なので、まずは忙しいワーママの場合、本当に日々「何をしないか」を決めていくことと、「疲れていたらとにかく寝ること」もとっても大切なのかなと思います。

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